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原作:橋田壽賀子「となりの芝生」
都心から1時間半ほどかかる郊外の新興住宅地に、小奇麗な2階建て住宅を建てた高平要(大倉孝二)・知子(瀬戸朝香)夫婦。
二人には花子(松尾瑠璃)と太郎(今井悠貴)という小学生で年子の子供がいる。
新築の匂いに囲まれたこの家は、夫婦がなんとかやりくりし35年ローンでやっと建てた自慢の家だ。
ある日、知子は実家の母・秋野波江(茅島成美)に手伝ってもらい、かつてのクラスメートを招待して楽しいひと時を過ごした。
友人たちを玄関先まで送り出していると、なんと要が同僚たちを引き連れて帰ってきた!
聞けば、会議のあとにどこかで一杯をという話になり、経費節減と新築祝いで高平家に駆けつけたのだという。
「連絡ぐらいくれれば…」と要に腹を立てるが、目の前の客の接待を優先させるべく知子の戦争が始まる。
さらにその夜、知子は「明日は大阪の母・志乃(泉ピン子)が家を見にやって来るから」と要から聞かされる。
2~3日滞在するという要の言葉に不安がよぎる知子だが、その場をなんとか凌ごうと考える。
翌朝、泊っていった要の同僚と子供たちを送り出した知子は、姑・志乃を迎えるために掃除、布団干し、買い物と休む間もなく動きまわる。
現実問題として客が増えればお金もかかり、1万円があっという間に消えていくが、初めて迎える姑・志乃のことを考えると奮発せざるをえなかった。
夕方、要に連れられて志乃が到着した。
先に風呂に入ってもらい、早速スキヤキで団欒と思いきや…「知らなかったのかぁ、おふくろは肉が嫌いなんだよ」と、要。
嫌な雰囲気も「一緒に暮らしたことがないんだから…」と志乃が折れて、その場は事なきを得る。
その晩、「私が作った客間を“お母さんのための部屋”なんて…」と知子は要を責める。
しかし、「母さんの気の済むまで置いてやれよ!」と要。
すると、志乃が東京の友達に電話するとリビングにやってきて「もしもし、私、とうとう帰ってきちゃったの東京に。大阪は水に合わないのよ、東京育ちだから。嫁も優しくしてくれるし、なんの気兼ねもないから遊びに来て…」と、ずっと居座るとも取れる内容。
知子にとって地獄のような日々の暮らしが待っていようとは、この時は知る由もなかった。