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主題歌:かりゆし58「さよなら」
原作:ジョージ秋山「銭ゲバ」
蒲郡風太郎(松山ケンイチ)――彼は、幼い頃から貧乏だった。
母親・桃子(奥貫薫)は病弱、父親・健蔵(椎名桔平)は放蕩三昧。
教科書代に、給食費すら払えない。
学校ではいじめられ、馬鹿にされた。
「でも、先生……世の中には、100円のお金もない家もあるんです」
母の切ない訴えに、何もできぬ苛立ちを抱える風太郎。
そんな窮状の中でも、父親は悪魔だった。
働きもせず、そして、暴力の嵐。
でも貧しくても正直に一生懸命頑張れば、絶対幸せになれる、との母の教えを信じていた小学5年生の頃の風太郎(齋藤隆成=子役)。
しかし、あまりの貧乏生活ゆえ、身体を壊してしまった母は、薬を買うお金さえなく、あっけなく逝ってしまう。
「お金がないからおかあさんは死んだんだ……」
数年後、風太郎は、社会の片隅でひっそりと暮らしていた。
派遣社員として工場を渡り歩く日々。
そこで金に困って苦しむ男・寺田(田口トモロヲ)と出会う。
「なんのために生きてるんだろう?」
という寺田の問いかけに対し、風太郎はただ黙って不気味な笑みを返すのみ。
その目は何を想っているのか・・・。
時を同じくしてその頃、刑事の荻野聡(宮川大輔)は、とある事件を執拗に追っていた。
捜査線上に浮かぶ風太郎の名前。
一方の風太郎は派遣先の三國造船の工場で、社長・三國譲次(山本圭)と一緒に工場見学をする美しい娘・緑(ミムラ)と再会する。
実はふたりには、ある過去があった。
そこで風太郎はある決意を固める――。
オレは美しいものが好きズラ。
美しい人の心が欲しいズラ。
真実というものがあれば、命を懸けて追い求めるズラ。
だけど、人の心は美しくないズラ。
人間はみんな汚く、いやらしいもんズラ。
だから、オレが信じるのは「銭」だけズラ。
「銭」があればなんでも手に入るズラ。
「銭」こそ正義ズラ。
「銭」があれば寂しくないズラ。