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主題歌:エンヤ「ありふれた奇跡」
業務用厨房機器販売会社に勤める中城加奈(仲間由紀恵)は、打ち合わせに向かうため電車から降りた駅でホームに立つ1人の男性(陣内孝則)に目を止める。
いったんは出口へ向かいかけた加奈だが、再びホームに戻り静かに男に近づく。
たまたまホームに居合わせ、そんな加奈の行動を見ていた左官職人の田崎翔太(加瀬亮)もまた、男に何かを感じて近づく。
ホームに電車が滑り込んでくると、線路に飛び出そうとした男を間一髪のところで捕まえ、引き戻す加奈と翔太。
警官・権藤(塩見三省)の立会いのもと、駅員室に呼ばれた3人。
藤本誠と名乗るその男は、自殺しようとしたことを強く否定し、突然つかみかかってきた加奈と翔太を激しく非難するが、権藤の配慮で2人は帰される。
そのまま駅で別れるが、翔太は加奈を追いかけ駅を飛び出す。
しかし、加奈の姿は見つからず、仕方なくコーヒーショップへ入ると、偶然加奈が店内にいた。
ぎこちない会話の末、翔太は思いきってメールアドレスを聞き、翌日からメールのやりとりが始まる。
仕事を終え帰宅した加奈。居間では人形教室を開いている母親の桂(戸田恵子)が、生徒たちと目前に迫った展示会に向けて作業中。
祖母の静江(八千草薫)は、自室で落語を聞きながら焼酎を飲み、父親の朋也(岸部一徳)は自室で隠れるように何かをしていた。
同じ頃、左官の親方である祖父の四郎(井川比佐志)と市の関東水道局に務める父親の重夫(風間杜夫)との男所帯である翔太は3人で食事をとっていた。
そんな折、交番の権藤のもとへ誠が訪ねてきた。
誠は加奈と翔太の住所を知りたいと申し出る。
一方、重夫の前には5年前に男を作って飛び出していった元妻・安藤律子(キムラ緑子)が派手な格好をして現れた。
驚く重夫に律子は財布を落としたからお金を貸して欲しいと頼む。
怒って律子を置き去りにして帰っていく重夫。
ある日、権藤に呼び出されレストランにやってきた加奈と翔太。
やがて入ってきた権藤は、今日は非番であることを告げ、誠を紹介する。誠は自殺しようとしたことを認め、2人を責めたことを謝った。
4年前に火事で妻子を亡くしたことを告げ、自殺を止めてくれたことを感謝する誠だが、自分の行動から死のうとしていたことを察した2人に過去に同じ経験があるんじゃないかと問う…。