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原作:柳沢きみお「特命係長 只野仁 ファイナル」
この半年間、電王堂では社内プロジェクトの情報が外部に漏れ、コンペに落ちるという不祥事が立て続けに3件も起こっていた。
只野(高橋克典)は黒川会長(梅宮辰夫)に呼び出され、社内の花形部署である第一企画部への異動と共に、社内スパイを探り出し捕まえるよう特命を受ける。
さっそく第一企画部に配属された只野は、部長である一の瀬(鈴木砂羽)が怪しいとにらむ。
どうやら彼女は「電王堂王子」と呼ばれ女子社員から人気の営業部社員、霧島(川野直輝)と関係があるようだ。
森脇(永井大)の調査によると、霧島は公私ともに評判がよく、その甘いルックスとは裏腹にたくさんの女性からの誘いにも軽々しく応じないのだという。
そんな彼がどうして一の瀬部長のことを……。
この半年、彼がつきあった女性社員が関わったプロジェクトの情報が漏洩していることをつかんだ只野は以前、霧島と交際していた女性社員に接触、さらに霧島にも接近。
さわやかな笑顔の裏に隠された、彼の恐るべき素顔をのぞき、疑惑を深めていく。
霧島の正体を一の瀬に告げる只野。
動揺する彼女だったが、霧島を信じ、彼に抱かれる賭けに出る。
そこでパスワードを霧島に教えた彼女だったが、彼女の思いも空しく、彼がスパイである証拠をつかむことになる。
ところがその矢先、彼女が何者かに連れ去られそうになる。
そこへ助けに現れたのはなんと霧島だった。
彼は自分がこれまでしてきたことを謝り、身体を張って彼女を守ろうとするが、チンピラたちに捕まってしまう。
新企画のファイルと霧島の命を交換すると脅され、ファイルを差し出す一の瀬。
だが、霧島は彼らとグルだったのだ。
まさに絶体絶命のピンチ。
そこへ只野と森脇が現れる。
只野は襲いかかる敵どもを蹴散らし、最後に霧島へ渾身の一撃を叩き込む。
こうして事件は無事、解決した。
だが、責任を感じた一の瀬は後日、辞表を提出。
会社を去る日、只野を見かけた一の瀬が声をかける。
「あなた、私の……最後の部下だったのね……がんばって」。
そう言って去って行く彼女の後ろ姿を、無言のまま優しいまなざしで見送る只野であった……。