出演者:
江口洋介・
松雪泰子・
伊藤英明・
須藤理彩・
田畑智子・
小日向文世・
宮迫博之(
雨上がり決死隊)・
谷原章介・
田根楽子・
木村多江・
唐木恵子・
君嶋ゆかり・
三宅恵美・
山崎めぐみ・
宇崎慧・
小林すすむ・
津嘉山正種・
渡辺いっけい
主題歌:DREAMS COME TRUE「いつのまに」
その日、ICUのベッドにはそれぞれに事情を抱えた三人の患者が並んだ。
10歳の永尾萌(井上結菜)は、重い喘息を抱えており学校にも満足に行くことができない。
心配そうに付き添う両親は、娘のためビーズを飾りつけたベッドの傍らで、担当医の神林(小日向文世)に、来週からアメリカで行われる喘息治療のためのキャンプに萌を参加させるのだと話した。
友達とも遊ぶこともできない少女のことを思い、神林は「先生のトコの子供もね、好きなんだよビーズ」と優しい嘘をついた。
「今回倒れられたとなると、ご主人は肝臓の移植を受けることを考えられたほうがいいと思います」。
昏睡している夫・桂川耕作(櫻庭博道)を見つめる耕作の妻・奈々子(小西美帆)は、たまき(松雪泰子)の説明に表情を強張らせた。
三等親内には血液型合う親族がいない桂川には妻しかいない。
しかし奈々子は「ドナーになるのは私だけなんですね……イヤです!」ときっぱりと言い放ったのだ。
先月結婚したばかりの新婚生活は理想とは違ったようだ。
たまき、城島(谷原章介)による必死の説得がはじまった。
進藤(江口洋介)も、チンピラとの喧嘩で太腿を刺され全治二週間。
見るからに血の気が多く、ナースからも評判の悪いプロボクサー坂崎元(青木伸輔)に悩まされていた。
いつ復帰できるかもわからぬ状態の坂崎は、まじめに治療に専念しようとしない。
しかも、あろうことか坂崎は、隣りのベッドの萌に、神崎がついた嘘をばらしてしまう。
せっかく心を開き始めた萌は、ショックで神林にも心を閉ざし、快方にむかっていた病状も悪化してしまう。
一方、たまきは再度、耕作の妻、奈々子の説得をこころみようとしていた。
あくまでも一医師として「冷静に、冷静に」のつもりだったのだが、つい声を荒げてしまう。
翌日、進藤は、坂崎の脳血管に異常を発見。
このままボクサーを続けることはできないという診断をジムの会長とトレーナーに伝えていた。
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