出演者:
江口洋介・
松雪泰子・
伊藤英明・
須藤理彩・
田畑智子・
小日向文世・
宮迫博之(
雨上がり決死隊)・
谷原章介・
田根楽子・
木村多江・
唐木恵子・
君嶋ゆかり・
三宅恵美・
山崎めぐみ・
宇崎慧・
小林すすむ・
津嘉山正種・
渡辺いっけい
主題歌:DREAMS COME TRUE「いつのまに」
倉石竜介(平沼紀久)は救命センターでは馴染みの顔だった。
アクション俳優という常に危険と背中合わせの職業柄それもまた仕方のないことだったが、城島(谷原章介)、神林(小日向文世)ら、彼の治療を担当したことのある医師たちは、一応に倉石の役者魂に関心するばかり。
そしてこの日怪我の手当てにあたった馬場(宮迫博之)も、そんな皆の思いに同意しつつ、倉石を心配して付き添う可愛いマネージャー槙原由子(村田和美)の存在を「健気だ」と羨ましさ半分で褒めるのだった。
その直後、センターに三上幸二(須永慶)と三上圭子(田島令子)という中年の夫婦が搬送されてきた。
共に自宅前で転倒してしまったらしい。
だが妻の方は比較的軽症なのに対し、夫の方は意識がなく昏睡状態。
進藤(江口洋介)もたまき(松雪泰子)も同時に不信感を抱いた。
その後CT写真により、幸二は随分前から植物状態であることが判明。
さらに小田切(渡辺いっけい)の元に届いた資料から、大手銀行の青森支店に勤務中に転落事故に遭い、脳挫傷が原因で植物状態になっていること。
昨日突然、妻の圭子が病院に現れ、退院させると車で運んだことがわかった。
転落事故は東京の自宅に到着した時に起こったもの。
それにしても青森から東京まで、たった一人でなぜ夫を?
進藤、たまき、小田切、矢部(伊藤英明)、だれもが圭子の行動を驚き、いぶかった。
だが、矢部はその後やってきた三上の娘・絵里(国分佐智子)を見てもっと驚いた。
絵里は矢部の高校時代の恋人だったのだ。
数年振りの再会を喜ぶ二人。
だが、矢部は絵里から父親に関して意外なことを聞かされた。
幸二は東京支店にいた頃、銀行側の不正融資に荷担させられており、発覚した暁には責任を押しつけられ左遷させられた。
転落事故も仕組まれたことではないかと…。
矢部はにわかには信じ難く、それは絵里の憶測の範疇を出ないものだと思った。
だが、数日後この時絵里の話したことは、新聞紙上をにぎわすことになった。
『…不正融資、M担当課長は植物状態』
港北大救命センターは、いちやくマスコミの注目の的となった。
この状況にいち早く反応をしたのが、神宮教授(津嘉山正種)だった。
神宮は、注目させている今は幸二の延命に努力すべきと主張。
さらに、最近救命センターの採算がとれないことを指摘した。
医者の本分として、営利目的に医療は出来ないという進藤と、救命センターの存続のためには、それも仕方ないことと思う小田切…スレ違う両者の思い。
その日、救命に再び倉石が運ばれてきた。
胸に大きな傷をおい、瀕死の状態。
休みを利用して倉石の撮影を見にいっていたゆき(須藤理彩)が、進藤の指示のもと緊急処置を行ってきたのだが…。
一瞬を争う緊迫状態の中、進藤は開胸し心臓を直接マッサージするという驚愕の処置を選択する。
その頃ICU室のたまきは、幸二に覚醒の気配があることに気付き、手当てにあたろうとしていた。
だが、妻の圭子はたまきの手を突然掴むと、「何もしないで」と懇願したのだった。
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