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出演者:堀北真希向井理山本裕典瀬戸康史つるの剛士岡田義徳永山絢斗岡山智樹江口のりこなすび浜田ブリトニー要潤鶴見辰吾田山涼成山本耕史草刈正雄高島礼子

主題歌:GIRL NEXT DOORInfinity」 



千里(堀北真希)は、大蔵家の長男・風(要潤)が養子ではなく、新造(草刈正雄)の実の息子だったことを知る。
新造は、6兄弟に、それぞれの秘密が記された巻物を残していた。
風の巻物には彼が新造の実の息子であると書かれていた。
それは、次男の猛(岡田義徳)や三男の翔(向井理)ですら知らないことだった。
翔は、風が養子だと嘘をついていたのは、新造に認めてもらえなかったからではないかと推測する。
同じころ、四男の優(山本裕典)は、妹に会うために生まれ故郷へと向かっていた。
新造が優に残した巻物には、火災で亡くなった彼の両親のことが書かれていた。
当時7歳だった優には断片的な記憶しかなかった。
が、優の妹はそのときのことをすべて覚えているというのだ。
ほどなく、五男の智(瀬戸康史)と六男の明(岡山智樹)もトリックハート城に戻ってくる。
その際、明は、メイドの井上(江口のりこ)がいなくなっていることに気づく。
井上は、腕相撲で千里に負けてしまったことにショックを受け、修行に出ていた。
その井上が、自分の代役として呼び寄せたのは国土(つるの剛士)だった。
千里に思いを寄せる国土は、千里は渡さない、と言ってさっそく翔につっかかっていった。
その騒ぎの中、猛は、明が封筒を持っていることに気づく。
その中に入っていたのは、多くの芸能人を輩出しているコンテストの応募用紙だった。
千里たちは、いつものように9時ちょうどになると寝てしまった明から巻物を取り上げ、その中身を見る。
そこには、明が5歳のときに母親が突然姿を消したこと、明が餓死寸前になるまで母親の帰りを待ち続けていたことが記されていた。
新造は、そんな明に、お母さんを許してあげてほしい、と書き残していた。
井上からの情報で、やはり明が母親を探そうとしていたことを知った千里たちは、明を優勝させるための作戦を考える。
トリックハート城に戻ってきた優も、明のファッションを担当することになった。
同時に千里と翔は、ネットカフェの千里親衛隊に明の母親を探してほしい、と頼んだ。
だが、千里親衛隊の力をもってしても、有力な情報を得ることはできなかった。
千里と翔は、風に会いに行く。
未完成だった新造の発明品『ミラクルスポットライト』を完成させてほしい、と風に頼む千里。
実はそれは口実で、本当は風に帰ってきてほしかったのだ。
が、風は、それを拒絶し、ホステスの子である自分を認知しなかった新造を非難した。
千里は、そんな風に、真実を知るのが怖くて逃げているのは風の方ではないのか、と言い放つと、その場から立ち去ってしまう。
そんな矢先、思わぬ事態が発生する。
明からコンテストの応募用紙を郵送するよう頼まれていた国土が、それを忘れていたのだ。
おまけに国土は、応募用紙が入った封筒をジーンズのポケットに入れたまま、洗濯してしまっていた。
それを知った明は、それほど出たかったわけではないし、母親を探す目的でもない、とうそぶく。
だが、千里たちは、応募用紙の志望動機に「コンテストの日が母の誕生日なので放送を見てくれるような気がして」と書いてあったことを知る。
そのとき智は、コンテストと同じ日、優がローカル局で生放送されるちびっ子うた自慢大会の審査員を務めることを思い出す。
優は、さっそく局側に頼みこみ、出場枠を増やしてもらった。
そのころ、風は、響子(高島礼子)に会いに行き、新造が自分を養子にした理由を尋ねていた。
そこで響子は、新造は風が10歳のときに初めてその存在を知ったこと、そして、新造の母が養子を望んだことを打ち明ける。
「新造氏は、貴方を実の息子だと認知できなかったことにひどく胸を痛めておられました。それこそが真実だと私は思っています」。
響子は、そう風に告げた。
千里は、飛行船の胴体に明のことを書いて、彼の母親に知らせようと思いつき、その準備をする。
トリックハート城に戻ってきた千里を出迎えたのは翔だった。
翔は、他人のためになぜそこまでやるのか、と千里に問いかけた。
すると千里は、新造にも同じ質問をしたことがある、と言い出す。
新造は、「それが私の幸せだからだよ」と答えたという。
そのとき千里には、新造の真意がわからなかったが、大蔵家に来て、優や智が困難を克服するのを見ているうちに、自分まで嬉しくなって幸せな気持ちになれた、と翔に話す。
うた自慢大会当日、ステージに登場した明は、歌ではなく智から教えてもらったマジックを披露する。
猛はブラスバンドの指揮をして、翔は風が完成させた『ミラクルスポットライト』を使ってステージを盛り上げた。
そして客席には、明の母親の姿が…。
その帰り道、優は、千里たちに妹に会ってきたことを打ち明ける。
火事のとき、優の一家は、全員無事だった。
が、優が大事にしていたぬいぐるみを取りに家の中に戻ってしまい、それを助けようとして両親は命を落としたのだという。
翔や智は、そう言って激しく自分を責める優に、「お前のせいで両親が命を落としたんじゃない。両親のおかげてお前が助かったんだ」「自分を責めるひまがあったら、親の分までいい顔してみせろよ」と声をかけた。
そして千里も、優の胸にこぶしを当て、優の痛みはちゃんと受け取ったから、と告げる。
優の顔に笑顔が戻っていた。
するとそこに、国土から連絡が入る。
明の母親から電話があったのだという。
国土は、5時には帰るから会ってやってほしい、と明の母親に伝えたらしい。
トリックハート城に戻った千里たちは、連絡を待ち続けた。
それから数時間後、電話が鳴った。
明の母親からだった。
彼女は、元気そうな明の姿を見ることができてうれしかった、というと、これから日本を発つ、と明に告げる。
明から電話を奪った猛は、会いにきてほしい、と懇願した。
が、明の母は、「明をお願いします」とだけ言い残して電話を切ってしまう。
明は、強がって部屋に戻ろうとした。
猛も、優も、智も泣いていた。
翔は、涙を見られたくなかったのか、リビングから出て行った。
すると明は、響子が用意したカーネーションを千里に差し出した。
「母の日のプレゼント…もう遅いかな」。
千里は、明を抱きしめて泣いた。
明の目からも涙があふれていた。
するとそこに風が戻ってきた。
風は、もう思い通りにはさせない、と時田(山本耕史)に宣戦布告し、大蔵家に戻ることを決意していた。
千里たちが泣いているのを見て驚く風。
ふと気付くと、明が立ったまま寝ていた。
千里たちの顔から思わず笑顔がこぼれた。
明は、眠ったまま歩きだし、よろけた。
千里と翔は、前後から明を抱きかかえた。
そのとき、掃除をしていた国土が翔の背中にぶつかった。
その拍子に、千里と翔がキスをしてしまい…。
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