出演者:
米倉涼子・
仲村トオル・
若村麻由美・
上原美佐・
田丸麻紀・
田中哲司・
前川泰之・
長谷川朝晴・
星野真里・
吹越満・
東ちづる・
平幹二朗・
佐藤浩市・
網浜直子・
吉川史樹
主題歌:中島みゆき「帰れない者たちへ」
原作:松本清張「けものみち」
鬼頭から日本刀を喉元に突きつけられ、民子との関係を説明するよう迫られた小滝は、目をそらすことなく、「これは、私の女です」と言い切ってしまう。
鬼頭はそんな小滝から日本刀を離すと、今度は民子に刀を握らせた。
「私か、この男か、お前か、そのうちのひとつの命を、ここで断ち切れ」
選択を迫られ、戸惑う民子の目の前で、民子の体に惚れたと言い放つ小滝。
だが、心の相性を問われた小滝は、自分は目に見えないものは信じないと答える。
鬼頭に再び決断を迫られた民子は思わず襖に刀を突き刺し、部屋を出て行くのだった。
ホテルに戻った小滝を民子が待っていた。
自分を抱いてもいないのに体に惚れたなんてと責める民子に、小滝は「あれはあの場を逃れるための嘘、ああでも言わなければふたりとも殺されていた」と言い放ち、民子の会社の取締役からおろしてもらうと言い出す。
社会的に信用性の高い『ニュー・ローヤル・ホテル』の看板を持つ小滝に降りられては世界的なファッションブランド『ベルコッティ』との提携もできなくなってしまう。
「怖くなったのね、鬼頭が」と責める民子に、弱々しい表情を見せる小滝。
だが、民子が部屋を出た後、小滝は冷たい笑みを浮かべる。
そんななか、ついに久恒が動いた。
これまでの捜査の結果と自らの推理を主任の篠田にぶつけると、民子の事件をきっかけに鬼頭洪太の犯罪に行き着く、とぶち上げる。
一方、小滝の後ろ盾を失った民子は、間宮に改めて相談。
結局、小滝をもう一度説得するか、ジュエリー業界で名のある人間に間に立ってもらうか、どちらかしかない、ということになる。
追い詰められた民子は悔しさを抑えつつ、かつて顧客たちの前で侮辱した紗和子を訪ねる。
以前とはまったく違う気弱な民子を勝ち誇ったように見返す紗和子。
『ベルコッティ』とは懇意にしているという紗和子に言われるがまま、土下座する民子。
紗和子はそんな民子を見下ろしながら、ベルコッティとは先日ケンカ別れしたため、役に立てないと冷たく言い放つ。
行き場を失った民子は小滝に電話をかけるが、携帯は繋がらず、総支配人室でも留守だと言われてしまう。
だが、総支配人室でその電話を受け取っていたのは、民子の秘書・光恵だった……。
翌日、間宮に呼び出された民子は、『ベルコッティ』との資本提携を提案される。
だが、そのためには商社の協力が必要で、『マスカレード』の社長もその商社の人間に代わる必要がある。
それがイヤなら鬼頭に泣きつくしかないのでは、という間宮の言葉に失望した民子はその場を後にする。
その頃、篠田に呼ばれた久恒は、交通課への異動を言い渡されていた……。
沈んだ顔で店舗へと戻った民子のもとに、米子が現れる。
民子の外での暮らしが見たかったのだと言う米子。
さらに、自分は結婚することになったから、今後は鬼頭の食事の世話も民子に頼むという。
相手を問われた米子は「いい方よ」とだけ答えるが、実はその相手は黒谷だった。
屋敷を出たいという米子に、鬼頭は黒谷と結婚し、この屋敷に住み続けるよう提案したのだ。
その夜、米子に代わって民子が鬼頭に食事をさせていると、突然鬼頭が嘔吐してしまう。
食事に毒物が混入していた可能性があるとの医師の診断に、民子は……。
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